イケズの間

美しい紅葉

「イケズ」という言葉の意味知っていますか。「意地悪」という意味です。上方落語に「京の茶漬」というのがあります。京都の家を訪ね「何にもおへんのどすけど、ちょっとお茶漬でも」と言われて、食べて帰ってはだめ、それは早く帰ってくださいという意味があると聞いたことはありませんか。有名な話です。

 3連休の真ん中の日曜日に、山科の毘沙門堂に行ってきました。毘沙門堂の中に入ったのは30年ぶりかもしれません。紅葉も見ごろでした。山科駅から毘沙門堂に着くまでの道は天気もよかったのもあり、県外ナンバーの車が数珠つなぎでした。

 毘沙門堂は天台宗五箇室門跡の一つです。ご本尊に京の七福神の一つ毘沙門天を祀ることからこの名があります。中には晩翠園、回遊式庭園があります。見事に色づいたもみじが鮮やかに映っています。晩翠園を眺めることのできる部屋は梅之間です。そこの襖絵が「イケズの間」と言われる要因なのです。普通梅に合う鳥は鶯です。竹はスズメです。でもここの襖は梅に山雉、竹にヒヨドリで、鳥が合っていません。

 昔、嫌なお客が来るとこの梅之間に通すそうです。鳥が合わないこの間に通すということは取り合わない、会うつもりがないという意味らしいです。会うつもりがないということに気づく客はいいですが、わからない人はずっと会ってくれると思って待っていたそうです。だから「イケズの間」と言われているそうです。

 何となく「京の茶漬」と似ていますね。「ほんまにいけずやわ~」。

 

 

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